ひかり電話はなぜ止まったのか?(IT Pro)

加入電話ひかり電話の違いは,ネットワークの設計や運用ノウハウの蓄積量だ。加入電話は,数十年にわたってNTTが運用してきたネットワークである。「電話交換機はNTT自身が設計・開発しているから,何かあってもすぐに原因がわかる。ところがIP電話の機器は,メーカーが開発した装置を買ってくるから,ある意味ブラックボックス」(NTTのある幹部)という事情もある。

 また,ユーザーが急増しているひかり電話の設計は難しい面もある。NTT東日本の回線数は,2005年9月末に10万,2006年3月末に47万,8月末に93万と半年に2倍以上のペースで増えている。サーバーやネットワークの増強は,NTTが長年築いた加入電話の設計法でも通用しないだろう。増強しなければ障害につながるし,必要以上に余裕を持たせて増強すれば非効率になってしまう。

ひかり電話に対してののNTTのノウハウと設備増強がこれからの課題のようですね。